【就活】就活戦略についての提言
どうも。
今年、身内が2人も新卒就活をするということで、久しぶりに就活について考え直してみました。
つらつらと、思うことをまとめていきます。長いです。
就活とビジネスの共通点
まずは就活とビジネスの共通点について。
就活生は、就活という活動が社会人生活にどう生かされるか?どう共通しているのか?と、気になると思います。
個人的に共通していると感じた部分を列挙していきます。
①ディスカッションができる(=物事の課題を鋭く抽出できる)人は優秀である
まず1つ目です。ディスカッションができる人は優秀である、という点は共通していると思います。
ビジネスにおいて課題を抽出する能力というのは最重要な能力です。それは個人のタスクレベルでもそうですし、企業の経営課題もそうです。
なので当然、就活のグループディスカッションでもそこをみられます。
就活で行う、限られた時間で集中して議論を重ね、課題を抽出していく、という作業はビジネスシーンでも生きる経験だと思いますし、実際、社会人になって活躍している人の就活時代の話を聞いているとグループディスカッションは得意だったという人がほとんどという印象です。
②相手の気持ちをよりリアルに想像できる人間が優秀である
ビジネスにおいて相手の気持ちをリアルに想像できる、という能力はありとあらゆる場面で活躍します(これこそがまさにビジネスの素質といってもいいかもしれない)。
顧客が本当は何に困っているのか?何に悩んでいるのか?競合は焦っているのか?余裕か?
ビジネスマンは(特に営業は)常にこう言うことを考えています。
この能力は就活の面接でも活躍すると思います。
面接官が今何に悩んでいるのか?(他社に人材を取られそうで焦っている?採用予定人数に達しなさそうで悩んでいる?採用結果で自分の評定が決まるプレッシャーを感じている?)、など、リアルに想像できると、自然と面接で話す内容も変わってくるでしょうし、当然相手の欲する回答もできるようになるでしょう。
③3秒後にできることをやらないやつは仕事ができない。就活もうまくいかない。
ビジネスにおいて、3秒後にできるようなことをすぐにやらない人は仕事ができないと考えて間違い無いです。
3秒後にできるのに、メールを返さない、アポを取らない、電話をしない、お礼を言わない、ESの修正をしない、Googleで検索をしない。
これらは全て「先延ばし癖」という病です。
機会損失、などという優しい言葉で済めば御の字ですが、これらの怠慢は自分の人生の細部まで蝕みます。
心当たりがある人は今すぐ(この3秒後から)治しましょう。
④アクティブに動かない奴は結果が出ない
ビジネスも就活も、アクティブに動かない人は絶対に結果が出ません。
たとえやりすぎだと思われても、あつかましいと思われても、雑だと思われても、月に10件しか顧客アポを取らない奴より、月に顧客アポを30件入れている奴のほうが結果を出すから不思議です。
差が生まれる1つの理由は、情報に巡り合える機会の差だと思います。
2つ目は心の底にあるガムシャラさの違いでしょう。
⑤小賢しい効率主義よりもド根性のほうが結果につながる
大学生あるあるですが、「手を抜くことがかっこいい」と勘違いしている人が多いです。
「大学の授業をうまくサボって楽単選んで効率よく単位とって学生生活謳歌している人が、仕事でも出世する」と勘違いしている。
あくまで私がみてきた限りですが、手抜きの小賢しい効率主義の人間より、周りから嘲笑されるくらいのガムシャラな根性主義のほうが圧倒的に結果を出します。学生時代、得意そうにウェーいしてら連中は、びっくりするくらい中途半端なサラリーマンになっています。
でもそれって当然なんですよね。
仕事って本気の勝負ですから、楽を選ぶ人が勝てちゃう世界では無いんですよね。
身も蓋もない話ですが、仕事の結果を生み出すのは根性なんですね。
就活だってそうです。当然、戦略は必要ですが、それ以前にES20社分を丸1日使って書き上げる、OB訪問100人する、インターンの応募を100社出す、半年間毎日3時間以上SPIの勉強をする。そういうことができる奴が勝つんです。
就活で失敗する人の特徴
一応先輩、同級生、後輩、それからいろんなコミュニティで就活の話を聞き、いろんなケースをみてきた身として、就活失敗する人の特徴がある程度分かった気がするのでまとめます。
①再現性の裏付けがある行動をしない
現在(2021年時点)の就活スケジュールは私たちの1つ上の代の頃から始まった就活スケジュールと同じです。全体の流れは変わっていません。
これは何を意味するかと言うと、既にほぼ同じ条件下で就活成功したケースサンプルが世の中に豊富に存在し、ある程度勝ちパターンや攻略ポイントがある、ということです。
つまり就活というのは、再現性のある勝ちパターンが、おおまかには既に決まっているゲームなんです(ただ数学の問題のように答えがあるわけでは決して無いのでご注意)。
それなのに、
人にアドバイスを求めることをせず、それほどよくも無い自分の頭で勝手な戦略(だと思っていること)を立てて、わけのわかんない決断をする人が必ず一部存在します。
そうではなくて、まずはひたすら人に話を聞き、サンプルを集め、成功者の共通点を見出した上で、「違和感」を感じた時に初めて自分なりのエッセンスを加えるべきです。
自己流を貫くのが偉い、と思うのも自由ですが、決して賢く無いです。
②動かない
就活を成功させるキーワードの1つは「多動力」です。
就活失敗する人はともかく動かない。(OB訪問しない、就活友達を作らない、GDの練習に参加しない)
なぜ動くこと=多動力が重要かと言うと、就活でもビジネスでもそうですが、トライアンドエラーの回数の多さでしか人は成長しないからです。
これは私の高校ラグビー部時代の恩師の言葉ですが、人の成長曲線は階段のように「平坦な局面」と「急激に上昇する局面」の繰り返しだそうです。
どんなにコミットしていてもなかなか右肩上がりに上昇しない局面があります。この局面は前に進んでいる気がしなくて辛いものです。
しかしこの局面を耐え抜くと、ある日急に1段階上のレベルへと上昇します。
そしてまたなかなか右肩上がりに上昇しない局面へと突入します。
成長とはこの繰り返しだそうです。
なぜこのような曲線になるのか。
私の考えですが、いわゆる成長する瞬間というのは、「点と点がつながって、線になる瞬間だから」だと思います。
断片的な情報を集めているうちはなかなか次のレベルへ行けませんが、ある日それら全てがつながり、全体が理解でき、次のステップへと上昇する。それが成長なのでは無いでしょうか。
さて、このことから2つのことが言えると思います。
1つ目:とにかく”点”を集める作業をしないと”線”にならないので次のステップへいけない。
2つ目:期間が限られている場合、この成長曲線のサイクルを何回回せるか?が他者との差になる。
だからこそ、まずはとにかく動きまくることが重要だと思います。
あと付け加えるならば、動かない人は、何かうまく行かないことがあったときに自分一人で悩んで解決しようとする傾向があり、それもネガティブなポイントだと思います。
悩んで行き詰まっているということは、自分の足りない脳みそと偏った価値観ではもう出口が見つからない、ということです。
1歩も前に進まない「悩む」というフェーズはやめて、人にアドバイスをもらい、さっさと「考える」フェーズに移行しましょう。
③動けない
動かない、というよりも動けないんだな、と思う人もいます。
インターンに応募しなくてはいけない。ESを書かなくてはいけない。SPIを勉強しなくてはいけない。と、わかってはいるんだけど、心のどこかで「まだやらなくてもいいかもしれない」と逃げ続けている。
自分に甘い言葉をささやき、逃げ続けるのでいつまで経っても動けない。
こう言う人も一定数いたなあ、という印象です。
④いつ、何をやるべきか?がわかっていない
就活はスケジュールが非常に明確です。インターンのタイミングも、説明会のタイミングも、面接が始まるタイミングもわかっています。
このスケジュール感を把握できていないと確実に失敗します。
ESを書かなくてはいけないタイミングで面接練習していたり、SPIを勉強すべきタイミングでひたすらGDやっていたり。
酷い人では、気付いたらESの締め切りが過ぎていた、とか言う人もいます。
スケジュールは細かいところまできちんと把握して、就活の解像度を上げましょう。
⑤就活友達がいない
就活は情報戦の側面が非常に大きいんですよね。就活失敗している人は、就活が終わった後「情報がなかった」と話しているケースが非常に多いと感じました。
ネットで調べればありとあらゆる有益な情報が出てくるのは確かですが、「今年のA社ではどんな質問をされた」だとか、「B社ではどんなGDのお題が出た」だとかはなかなかネットに出てきません。
情報を制するためにも戦友が必要です。就活友達をできるだけたくさん作りましょう。
また、就活友達がいないとピア効果も発揮できないので、その点も不利に働きます。
互いを意識しあって就活に取り組んだほうが、自分に甘くならず就活を進められると思います。
⑥社会人に話を聞かない
ここからより具体的な事例になります。
しっかり社会人に話を聞かず、大学の先輩(内定者)の話ばっか頼りにする人は、特に業界分析、企業分析の観点で失敗することが多いと感じます。
内定者にばかり話を聞くというのは結構危険です。なぜなら、内定者は「所詮、学生だから」。
内定者の話は、ESの書き方やスケジュールに関するアドバイスならまだしも、業界研究や企業研究においてはカスみたいな価値しかありません。
いくら内定者が、この企業はいい企業だ、とか言っても、そんなの本当かどうかわかんないんです。
私の先輩にもNテレビに就職した人がいました。就活トップ人気企業です。
後輩からは尊敬の眼差しを集め、アナウンサーとも知り合いになり、本人も意気揚々。後輩に「就活とは〜」を語りまくってました。(学生からしてみれば就活の勝ち組であったことは間違いないです。)
しかしその人、いまどうでしょう。
少なくとも個人で何か活躍して結果を残した、という話は聞きません。(そもそもそんな業界じゃないです。つまんないスポンサーの機嫌取りを延々とする仕事です)
しかも言わずもがな、超落ち目のテレビ業界です。これからもどんどん右肩下がりに落ちていきます。これからどうするんでしょうか。
もし学生時代にこの先輩のアドバイスに従ってテレビ業界に就職していたとしたら。。。
⑦有名企業ばっかり見る
就活生あるあるですが、就活人気ランキングトップ企業やテレビでCMやっているようなBtoC企業ばっかり受けます。こう言う人は基本的に業界研究が足りないんですよね。
日本が勝ててる業界、そこじゃ無いですよ?といっつも思います。
大昔は日本の家電業界が華だったでしょう。でも今はご存知の通り、散々な有様です。
SHARPは買収され、東芝は死にかけています。他の家電メーカーももはや勝てている事業がない状態です。
自動車業界だってそうです。電気自動車と自動運転というもう止めようのないテクノロジーの転換点が来ています。ガソリンエンジンがコア技術である日本の自動車産業はほぼ終了で、諸外国企業に大きく遅れをとっているということは経営者が一番よく理解しています。
こういうことしっかり調べていますか?
一度でも企業の利益率を比較してみたことがありますか?(利益率が高いということはそれだけ、付加価値を考える能力が高いということです)
IR資料に目を通しましたか?
就活四季報を読み込んでみましたか?
就活生はもっとBtoB企業に目を当てるべきです。
世界中のスマートフォンのコア部品に日本メーカーの製品が使われていること、知っていますか?半導体製造装置は日本企業の独壇場であること、知っていますか?
航空会社とか、広告代理店とか、総合商社とか、テレビ局とか。全然将来右肩上がりな業界じゃないし大した能力もつかないのに、競争率だけ異常な業界ばっかり志望するんですよね。そんで競争に負けた結果、残った適当な企業に行く。
別にこれらの企業を受けてもいいとは思いますが、他の企業もしっかり受けましょう。
⑧キャリアセンターに頼る
大学のキャリアセンターは全然当てにならないです。あそこにいる人たちに戦略はないです。うちの大学のキャリアセンターもSPIの猛勉強しないといけない時期にGDやら面接やらやってました。
キャリアセンター通っていて成功したって話、聞いたことないですね。
でもそりゃそうです。
世の中の優秀な人は大学のキャリアセンターには就職しないので。。。
⑨SPI軽視
このパターン、めっちゃくちゃ多いです。
本当に多い。
一つ私の学生時代の話をします。
I君という人がいました。彼はうちの大学の就活生の中でも「優秀」ということで有名でした。I君は就活塾に通っていて、自己分析を徹底的にし、ESも徹底的に書き上げていました。GDも非常に得意で、いつも議論をきれいに回します。(ただ私は、この人は議論を綺麗に回すだけで中身がない、と思っていたので、それを指摘したら、取り巻きにすごいバッシングされました。)。
このI君の就活結果、GDに行くどころか、面接にもいけず、就活浪人することになりました。
なぜでしょう?
SPIを勉強していなかったからです。SPIをただの参考テスト程度にしか考えておらず勉強しなかったので、得点できず、得意のGDに進む前に落とされてしまったのです。
SPIは重要です。
例えば総合商社であれば8割がSPIで落とされます。なぜこんなことをするか?理由は大きく2つだと思います。
・1つの企業に応募してくる学生の数は採用担当者(多くても片手に収まるくらいに人数)で捌き切れる数ではないので、効率的にふるいにかける必要がある。
・SPIすら得点できない人は努力ができないし頭も悪い=入社しても利益貢献できる人材ではない、と判断できるから。
だからSPI(もしくは企業によっては玉手箱とか他の試験)が得点できなければその時点でサヨナラで問題ないんです。
当時私をバッシングしてきた取り巻きも軒並みSPIで落ちていて、それについては、 wwwという感じでした。
⑩企業のHPを見にいかない。業績も調べない。
企業のHPは実は製作にめっちゃお金がかかっています。数百万円単位の経費をかけて作っています。
それだけによく考えて作っているし、企業側がこんな学生が欲しい、が詰まっています。
ES書くときも、OB訪問するときも、面接の前も、必ず見ましょう。
あと業績はネットで簡単に調べましょう。せめて売上高と純利益と利益率。
海外売上比率も調べられるといいですね(IR資料見るとか)。今時海外売上比率が低い企業は結構この先しんどいです。せめて20%は欲しいよね。。。
⑪マイナビ、リクナビを使う
これは上位校生向けの話ですが、マイナビ、リクナビは上位校・上位層向けの就活サイトではありません。どんなレベルの大学であっても求人が見つかるようになっています。
これは利用者(学生)の側からすると、情報が選別できておらず、得たい情報が効率的に得られないことを意味します。
また企業側からしても、 欲しい層の学生だけに求人を届けられず、あらゆる学生に応募されてしまうので効率が悪いです。
なのでこれらのサイトには求人を載せていない企業も多いですね。
上位校生は上位校生向けのサイトを使いましょう。
⑫インターンにいけてない
インターンに行けていない人は非常に高い確率で就活失敗します。
というか、インターン自体が選考なので、 インターンに行けない人が本番で成功するわけないんですよね。
しかもインターンに行けば、多くの企業で特別先行ルートが用意されます(企業側も数千万円の経費かけてインターンを実施しているので、こういう企業側にメリットがあることをするのは当たり前なんですね。というか、これが目的です)。
特別先行ルート経由のほうが当然内定率は高いですし、早期に内定をもらえます。
早期内定をもらえると、他社の面接でアピールできますし、心の余裕も生まれるので、どんどん他の人と差をつけられるわけです。
就活戦略各論
ここからは各論に入っていきます。就活はやらなければいけないことが満載ですがそれぞれのトピックスについて私の所感をつらつらと書きます。
自己分析について
就活は自己分析だ!とかよくいいますね。
あそ。。。って感じです。
自己分析、やってみたらいいと思いますよ。軽く。自分の考えをまとめるという作業は有効な作業だと思います。全然否定はしません。私もやりました。
ただ、悟りを開くな!!
就活生あるあるで非常に怖いのが、自己分析盲信。
自己分析をして、なんとか自分の心の奥底の価値観を見つけ出し、天職を見つけようとしてしまう。
これ、非常に危険です。なぜなら、自分の価値観は時間と共に変化するから、です。
社会人になれば変化します。結婚すれば変化します。場合によっては住む場所が変化するだけでも変わるかも。
そんなもんです。
そんなもんなのに、たかだか学生の数ヶ月で自分の価値観を勝手に決めつけて就活をするのは危険です。
私の友達にA君という非常に優秀な人がいました。議論もできて普通に優秀な学生だったと思います。
しかしこのA君、自己分析しまくった結果、自分は人の悲しみに寄り添うことが天職であり、損保意外就職先はありえない!という謎の悟りに行きついていました。結果、就活浪人しました。
M君は、自分は地域の人に愛される働き方がしたい、と言い出し、大日本印刷の内定を蹴ってイオン銀行に行きました。M君は社会人になってから転職しました。
こんなもんです。
「絶対内定」という本の信者が必ず一定数現れますが、絶対に同じことをしないように。
SPIについて
既に同じことを書きましたがもう一度書きます。SPIは非常に重要です。総合商社では8割の学生がこのSPIで落ちます。
SPIは大きく①その学生は頭がいいか?、②努力できるか?、を見ています。
面接の際も、面接官の手元資料には必ずその学生SPIの点数が記載してあります。
SPIで高得点が取れると、ESで落とされることが少なくなりますし、面接で話す「私は努力ができます!」という内容にも説得力が増します。
しかしSPは点数が開示されません。
ではSPIの点数はどのように確認するのか?
方法は大きく2つあると思います。
1つ目:総合商社や外資系コンサル・外資系銀行など競争率の高い企業のSPIが通れば8割近く取れていると判断できる。
2つ目:入力式の問題が出てきたら高得点。
1つ目について。SPIの結果は使い回しができます。なので、競争率が高い企業をパスしたSPIの結果であれば、その後はその結果を使いまわせば大抵OKになります。
2つ目について。SPIは選択式だけだと思っている人が多いです。しかし、違います。
SPIは正答率が高ければ高いほど次に難しい問題が出てくる仕組みになっています。
そしておそらく正答率が9割くらいまで到達すると(?)、キーボードでの入力式の問題が出てきます。言語も非言語もありました。
私も実際に、就活後半に受けていたSPIでは入力式問題が出てきていました。その結果総合商社は全部パスしているので、この考えはまず間違いないでしょう。
ESの書き方について
ESの書き方のコツ
1つ目:できる限り読む側がイメージしやすいように具体的に書く。「討論大会」ではなく、「全国から1000名が参加する文部科学省主催討論大会」とする。そのほうが、すごいと思えるし、リアルに情景が浮かぶ。
2つ目:1文はそこそこ長めに書く。ぶつ切りにしない。人事はESなんて細かく読めません。句読点があるとそこで集中が切れます。
3つ目:重要な箇所は【】で囲む
4つ目:ガクチカはどんな苦労を味わったか?をしっかり書く
5つ目:それを乗り越えるためにどんな努力をしたか具体的に書く。「毎日必死に努力をしました」ではなく「1年と3ヶ月、毎日200回の腕立てを続けました」と書く。
6つ目:その経験から何を学んだか?を書く
7つ目:その学んだことを仕事にどのように活かすか?を書く
7つ目が一番重要です。
企業は、「この学生どんな貢献してくれるの?どんなふうに利益稼いでくれるの?」を見ています。
グループディスカッションについて
GDですが、せっかくやるならビジネスで役立つようにやりましょう。
よく「僕はファシリテータが向いている」とか「君はアイデアマンが向いているよ」とかいかにもわかってる風なことを言う人がいますが、そういう形だけのことをやるのはやめましょう。
以下ティップスです。
1つ目:議論の進め方は基本的に、現状分析→課題の仮説を立てる→施策を考える、の順で進めましょう。この中で一番重要なのは2つ目のフェイズです。ビジネスでもそうです。この課題設定が間違っているとしょうもないものになります。
2つ目:新製品や新規企画を考えるお題では、顧客が「どんなことに不便や不満を感じているのか?」を考えましょう。それを解決する施策が売れる施策です。
3つ目:議題を言い換えましょう。「浅草をより活性化させる施策を考えてください」であれば、「浅草の観光収益を●倍にする施策は?」という議題に読み替えるべきです。裏に隠れている意図をしっかり読み取りましょう。
4つ目:利益につながるか?をしっかり考えましょう。よくGDになると、課題無視でとにかく施策のアイディアばっかり出す奴がいます。そういう時は、「この議題の目標は何か?その施策は利益につながるのか?」を考えましょう。もちろん、利益につながることだけが目標でない議題もありますが。
5つ目:利益や売上を上げることが目標の議題であればしっかり因数分解しましょう。利益=売上-費用です。売上は顧客数×単価です。費用は固定費+変動費です。ざっくり因数分解しただけでも利益=(顧客数×単価)-(固定費+変動費)と因数分解できるわけで、そのどこに課題があるのか?どこにアプローチすればより利益を上げられるのか?を現実的に考えるべきです。
顧客数を2倍にすれば売上は2倍になります。単価を2倍にしても売り上げは2倍になります。固定費を削減するだけでも利益は出ます。どこがアプローチ先としてふさわしいですか?
GDというのは社内議論の縮図を疑似的に行っているわけです。
つまりGDで論理的、現実的な意見を出せない人はビジネスでも使えません。
協調性を大事にするのもいいですが、せっかくやるのであればしっかり論理的に考えて、間違っていると思う意見には真正面から間違っている、と言いましょう。手を繋いでゴールなんてできないんです。
それで落ちるならそれまでです。どうせ入社しても馴れ合いのしょぼい会議しなしない会社だ、と思えばだいたい正しいと思います。
企業の選び方について
BtoB企業も見たほうがいい、というのは既に書いた通りです。
それ以外でおすすめのポイントを紹介します。大きくは「自分がその企業で成長できるか?8年間在籍したとしたら何者になれるか?」がポイントだと思います。
1つ目:社内表彰制度があるかどうか。表彰されればモチベーションが上がりますし、転職の時にもアピールできます。賞をもらうだけで自分の仕事力にお墨付きがもらえるんですね。社内表彰制度がたくさんある企業は受賞もしやすいですし良いと思います。リクルートとか表彰制度はたくさんありますね。
2つ目:「スキル」は付くか?ここで言うスキルは専門知識です。もちろんこれが全てではないですが、スキルがあり何かしらのスペシャリストである人は、たとえ転職したとしても他のスキルとの掛け算がしやすいです。20代のうちは給料よりも専門スキルを身につけることが優先だと私は思います。
3つ目:メーカーであればシェアNo. 1製品があるかどうか?1位になる方法を知っている企業とそうでない企業では天と地ほどの差があります。1位になる方法を知らない企業は永遠に1位になれないです。1位になれる製品を考えられる力がある、ということは「売れるものを考え出す能力がある」ということです。この能力を持っているかどうかは本当に大きい。
4つ目:利益率は高いか?利益率が高いということはモノに付加価値を付けられているということです。モノに付加価値をつけるというのは非常に高度な能力で、市場のニーズに本当にマッチしているものでないと付加価値は付けられません。この能力があるということは、商売の能力がある、ということです。
海外に行けるかどうか、とかは正直どうでもいいです。まあ駐在させてもらえる、というのは箔になりますから悪いことじゃないですけどね。全然否定はしないです。でもそれより優先すべきことありますよ。
給料も20代のうちはそれほどシビアに考えなくてもいいのでは、と思います。それより身に付く能力の方が重要だと思います。
面接について
面接で重要なことは1つだと思います。
それは「聞かれた質問に答えること」。
「今日は何か朝食を食べましたか?」という質問に対して「パンを食べました。」と答えないこと。
「食べたか?」を聞かれているのだからまずは「はい、食べました。」と答えるべきです。
「はい、食べました。パンを食べました。」これが正解です。
簡単なことのようですが、これができない人が山ほどいます。
仕事でもそうです。「〜についてはxxxさんに確認したの?電話して確認した?」という質問に対して、「日本の法律では〜と決まっていますので〜」とか言い出す。
そんなこと聞いていないんです。
この質問に対しては「はい」か「いいえ」の2択しかありません。
なぜこのことがそんなにも重要か?
理由は大きく2つ。
1つ目:面接官が心理的に違和感を感じる。
2つ目:頭が悪いという印象になる。
1つ目については、質問と答えが論理的につながっていないので面接官は無意識に違和感を覚えます。
論理的につながっているか?のチェックの仕方は簡単です。
答えから質問に戻れるか?を確認しましょう。
「パンを食べました。」という答えから想定される質問はなんでしょう?「今日は何か朝食を食べましたか?」でしょうか?
ちがいますね。
この答えから想定される質問は「今日は朝食に何を食べましたか?」です。
つまり、「今日は何か朝食を食べましたか?」という質問と「パンを食べました。」という答えは論理的につながっていないのです。論理的につながっていない答えが返ってくると聞き手は当然違和感を覚えます。
これを本番の面接のケースで考えると、
「弊社を志望した理由はなんですか?」という質問に対して「僕は〜〜という理由で〜〜〜業界を強く志望します!」と答えてしまったりするんですね。
最後に
この記事執筆時点でまだ夏インターンに内定していない人は、手遅れではないですがいわゆる上位層からは遅れをとっている、と考えていいと思います(経団連所属の企業を受ける場合)。
IT企業や外資系などの経団連に所属していないトップ企業は2月頃に内定が出ますので、そういった企業も受けるのであれば(私は絶対に受けるべきだと思いますが)、非常に遅れをとっている可能性が高いので焦ったほうがいいかもしれません。
就活は期間が限定されている、という点が戦略を考える上で非常に大きなポイントだと思います。これはつまり、期間内にどれだけトライアンドエラーのサイクルを回せるのか?が大きな差になってくるということであり、そのサイクルの回し方の工夫に差が出る要因があると言うことです。
まだ腹落ちしないかもしれませんが、まずは動きましょう。
ただ矛盾するようですが、これらの活動はあくまで労働者になるための活動であり資本家になるための活動ではないので、そう言う意味でスケールのちっちゃい話だとも思います。
もしこの意味が理解できるのであれば、新卒の就職先も、「資本家」につながるものを選ぶべきでしょう。
まあ何にせよ、がんばってください。
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「就活四季報」
https://str.toyokeizai.net/-/shushoku_all/
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→多くの方から支持される名著。GDの参考になると思います。